【特集】イギリスの”Book Trust”から伝授!
バイリンガル家庭の本の読み方
イギリスには、”Book Trust”という本を読むことをサポートする団体があります。
私がこの団体を知ったきっかけは、彼らの活動の一つである”Book Start”で本を無料で頂いたことでした。
これは子供に本を読むことを薦めるプログラムの一貫で、頂けた場所は、児童館や図書館などです。
初めて頂いた時は、「本が無料でもらえるなんて!」と、とても嬉しい気持ちになりました。
■活字文化のイギリス
私がイギリスに来て、日本と違うなと思ったことがあります。
それは電車やバスの中で、本や新聞を読んで時間を過ごす人が多いことです。
フリーペーパーのビジネスも発展していて、どこの駅にも毎日フリーペーパーが置いてあるんですよ。
驚くことに、持ち帰ろうとしてもすぐになくなってしまうほどの人気なんです!
フリーペーパーといっても、コラムやゴシップはもちろん、ニュースもしっかり載っているので、私からしたら新聞そのものです。
そんなフリーペーパーがあっても、有名新聞社の新聞を買う人がいるので驚きですよね。
日本がゲーム文化とすれば、イギリスはまさに活字文化と言ってよいでしょう。
■外国語の本の読み方 絵本の世界観を大切に
さて、本へ話題を戻しますが、みなさんは英語の絵本を読む時、何語で本の感想や説明を子供に言っていますか?
私は、”Book Start”の担当者にアドバイスを頂いた時から、英語の本を読む時は英語で話しかけています。
ある日担当者に、「今、家庭内では日本語を話しています。ただ、英語の本を読んで本の説明をしたり感想を聞くとき、子供にどちらの言語で話せば英語を習得しやすいのか、よくわからないんです。」
と相談すると、
「様々な言語で本を読むことは素晴らしいことであるし、お母さんの母国語で本を読むことはとても重要なことだと思う。でも英語の本を読んであげている時は、英語を吸収している大事な時間です。何よりも絵本の世界観を大切にしなければならないため、なるべく絵本と同じ言語で話してあげてください。」
と明確なアドバイスを頂きました。
■バイリンガル育児の参考に
その質問をした時はまだ子供が赤ちゃんの頃で、どういう方針で言語を話しかければ2つの言語を吸収してくれるのだろう?と、バイリンガル育児に不安を抱えていた時でした。
しかし、「絵本の世界観を大切に」という言葉を聞いて、「中途半端は良くない。2つの世界観を教えよう。1人の親が2つの言語を話してみよう。」と思えるようになったんです。
それからは、日本語も英語の絵本も同じ数だけの本を読み、日本語の絵本の時は日本語で、英語の絵本の時は英語でお話をするようにしました。
そして、その絵本のテーマに関連する話と同じ言語で、食卓などでもお話をするようになりました。
例えば、息子は英語の絵本を通して、海の生き物”Sea Creatures”に興味を持ちました。
たくさんの魚のフィギュアで遊んでいる時や、そのお話をする時は英語でお話しています。
一方で、日本の絵本「ノンタン」についてお話する時は日本語です。
この絵本の読み方を実践してから、私自身絵本を読む時は躊躇なく英語でお話ができるようになりました。
また、私が説明するために使った英語や日本語の言葉を、息子は学ぶようになったのです。
何よりも、このアドバイスが素敵だなと思った理由が、私が言語について相談したにも関わらず、「語学力はこうしたら伸びる」「こうしたらバイリンガルになる」という回答ではなく、「絵本の世界観を大切に」と教えてくれたことです。
それからは言語を学ぶことで文化や価値観も身につけて欲しいと、思うようになりました。
放課後、小学生たちがこの絵本をもとに遊んでいましたよ!

【英語絵本】We’re Going on a Bear Hunt
みなさんも、オススメの本の読み方などがありましたら、ぜひ教えて下さいね!
ポチッと応援してくださると嬉しいです!
❐他にはこんな記事がありますよ
ただアニメを見せているだけじゃ、絶対英語力は身につかない?!息子に効果があったアニメの見方をご紹介。

意識すべきこと3点
赤ちゃんと一緒に楽しく歌いながら、カウンティングを覚えられますよ!
http://english-culture-for-kids.com/5songs-for-babies-counting/
コメント
はじめまして。
うちの子は8歳と5歳です。おうち英語を始めたばかりです。上の子はオンラインレッスンをし始めました。
家では、絵本やDVDを見ています。
簡単な物ををとボックスセットを買ってみますが、内容はやはり薄く、年齢相当でないので好きでないようです。かと言って、物語は理解できません。DVDは、好んで見ていますが、分かっていません。映像を楽しんでいます。ウチのような場合、どう進めたらいいでしょうか?両親とも英語は話せません。上の子は英語を話したいと希望しており、小学校の間に中学レベルまで身について、文字の多い本も楽しめたり、話すことができたらなぁ、と漠然と思っています。
ひよこさん、
コメントありがとうございます!
お子様が英語を話したいという意欲があるだけでも、本当に素晴らしい!と思ってしまいました。
ロンドンにいる子でさえも、英語に拒否反応が出る子も多いんですよ。なので、本当にすごいと思います。
正直、私の子供は小さいので、私が正しくかつ的確なアドバイスをするのはちょっとむずかしいと思います。
ですので、イギリス人の現地校で先生をしているお友達に聞いてみますね。
ちなみに今はクリスマスシーズンでみんな休暇中なので、お正月明けに返答がくると思います。
オンラインの英会話はどうですか?先生と楽しんでコミュニケーションを取れると良いですよね!
オンライン英会話は私も一度経験したことがあるので、また別の機会に経験ベースの記事を書く予定です。
ちなみに、私がひよこさんの立場だったらどうするかなぁ。。。と思ってちょっと調べてみました。
イギリスだと5歳はレセプション(小学校の準備期間)、8歳はYear3にあたります。
レセプションであっても1日中授業が行われているので、お勉強という形で教えても良い年齢かと思います。
現地の子は、その年齢になると毎日レベルに合ったOxford Reading Treeをおうちに持ち帰り、音読するのが宿題になります。
また、Year3でもフォニックスを中心とした授業なようです。なので、焦ることはないと思いますよ。
Oxford Reading Treeはアニメなどよりも簡単なので、英語初心者には入りやすいと思います。
また、そのくらいの年齢の子に話を聞くと、学校で流行っているアニメは、”Ben and Holly’s Little Kingdom” です。
やはり年齢に合うアニメを見せた方がお子様も楽しんで英語に触れられるのではないでしょうか?
毎週ペッパピッグで日本語解説をしているのですが、来週あたりに、”Ben and Holly’s Little Kingdom”を日本語解説つきで記事を作成してみますね。
ちなみにこちらには、Oxford Reading Treeのフォニックスもついているので、ぜひ現地の子供がやっているように音読することをオススメします!
http://amzn.to/1V46d9l
長文失礼しました!
またぜひ遊びに来てくださいね。コメント、お待ちしております!