目次
子供たちにとって待ち遠しい、年に一度の大イベント。クリスマス。
日本ではクリスマスツリーを飾ったり、ケーキを食べたり、それとなくお祝いをしますよね。
イギリスなどのキリスト教の国にとって、クリスマスはキリストが生まれたことをお祝いする重要なイベント。
今回の特集では、イギリスの子供たちがどのようにクリスマスをお祝いするのか、私がイギリスで知った色々な情報を2回に渡ってご紹介していきます。
(1)クリスマスまでの過ごし方・準備

イギリス流クリスマス(1)
(2)クリスマス当日はどう過ごすの?

イギリス流クリスマス(2)
その他、クリスマスソングも特集中!

クリスマスソング 12選!
【特集】ツリーの飾りはチョコレート!?
イギリス流クリスマス(1)
■お菓子
クリスマスシーズンには、クリスマスプレゼントの他に、お菓子をたくさんもらえます。
① チョコレート(Chocolates)
12月は、クリスマス当日12月24日までの24日間、1日1個ずつチョコレートを食べる習慣があります。
子供たちは「その日良い子に過ごしていたか?他の人に優しくしたか?」など、良いことをした子はチョコレートが貰えるというルールだそうです。
Discipline(規律)教育の一貫としている家庭も多いみたいですよ。
知人のイギリス人夫婦は、教育の一貫として行っているので、チョコレートを与えるか否かの判断基準でもめたらしいですよ。
悪い子にした日は与えてはいけないのに、次の日に昨日与えなかった分を、お父さんが与えて、お母さんが怒ったそう。
厳しい家庭では、真面目に取り組んでいるようです。
❒クリスマスツリーに飾る用のチョコレート
なんと、クリスマスツリーにチョコレートを飾ります。
良い子にしていたら、ツリーから好きなチョコレートを選んで、食べることができるんだそう。
なんだかおしゃれですよね。
❒チョコレート・アドベント・カレンダー(Chocolate Advent Calendar)
スーパにはたくさんのチョコレート・カレンダーが売ってます。
12月1日から24日まで日付があって、良い子にしたら1日1個ずつもらえるような箱のデザインになっています。
参照: http://somethingslant.blogspot.co.uk/2005/12/advent-calendar-surprise.html
ちなみに 、Advent とはキリストの降臨という意味なので、Advent Calendarは降臨節のカレンダーということになります。
②ジンジャーブレッド(Gingerbread)
クリスマスに深い関わりを持っているジンジャーブレッド。
ジンジャーブレットを食べることは知っていても、なぜ食べるのかご存じですか?
参照: http://www.grasmeregingerbread.co.uk/assets/grasmere-gingerbread-shop.jpg
もともとクリスマスは、寒い時期に風邪を引かないように、大病にかからないようにと、無病息災や魔よけを願うイベントだったようです。
そのため、風邪に良く効く生姜を使ったクッキーを食べることが、クリスマスでの習慣になったみたいですね。
下の写真は、イギリスで初めてジンジャーブレッドを作った場所と言われています。
設立は1854年で、なんと150年以上も前!
❒ジンジャーブレッド・マン(Gingerbread Man)
ジンジャーブレッド・マンは、イギリス王のヘンリー8世がモデルになったと言われています。
ヘンリー8世は、イギリス国内の宗教をカトリックから英国国教会に変えた人物です。
彼は何度も結婚と離婚を繰り返したことで有名ですが、カトリック教は離婚が許されていませんでした。
そこで自分自身が離婚をしたいがために、英国国教会を設立し、自分がそのトップになったのです。
ちなみにですが、なんと赤ちゃん用のお菓子にもジンジャーブレッド・マンがあるんですよ!
日本でいうと、赤ちゃんせんべいでしょうか?
絵本でもジンジャーブレッドマンというお話があるので、チェックしてみてくださいね。
❒ヘキセンハウス(Hexenhaus ジンジャーブレッド・ハウス)
これはドイツから伝わった文化ですが、ドイツ語でヘキセンハウスは「魔女の家」という意味だそうです。
参照: http://www.lecker.de/weihnachten/bildergalerie-1261889-weihnachten/Lebkuchenhaeuser-zum-Knuspern-schoen.html
また、「ヘンゼルとグレーテル」のお菓子の家のモデルになったとも言われています。
生姜でお家を作ることで、魔除け効果があるらしいですよ。
③キャンディー・ケーン(Candy Cane)
杖の形をしたキャンディ。
羊飼いが使う杖が元になっていて、反対にするとイエスキリストの Jesus の J に見えるため、迷った羊を導くという意味合いもあるようです。
イエスは神の子羊と呼ばれ、羊とも深い関わりがあるんですね。
■クリスマス・リース(Christmas Wreath)
クリスマス・リースは、クリスマス前から玄関に飾ります。
イギリスではクリスマス・リースを作るコミュニティや教室があったりして、手作りのお家も多いです。
クリスマスリースはなぜ輪っかなのか。。。?
ローマ帝国時代のローマ人が、お祭りの際に冠として身につけたのが始まりのようです。
出典: Wikipedia リース(装飾)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9_%28%E8%A3%85%E9%A3%BE%29
松ぼっくりやドライフルーツ、木の実などを使って、アレンジするのは楽しいですよね!
■クレシュ・ド・ノエル(Creche de Noel)
クレシュ・ド・ノエルとは、イエスキリストが誕生した馬小屋のシーンを再現したものです。
人形がたくさんあり、お家や教会に飾ります。
参照: https://www.flickr.com/photos/marieberne/8314456727
聖書によると、キリストの両親ヨセフとマリアは、ベツレヘムで宿が取れず、キリストは馬小屋で生まれました。
その際に、天使が羊飼いに知らせたり、星に導かれて三人の博士がイエスを礼拝しにきました。
あまり日本では馴染みがないかもしれませんが、興味がある方は教会などに見に行ってみてもいいかもしれません。
きっと可愛い飾りが見つかると思いますよ。
■クリスマス・ツリー(Christmas Tree)
クリスマスと言えば、みなさんご存知クリスマスツリーですよね。
クリスマスになると、クリスマス・ツリーを家の中に飾るお家がほとんどです。
日本と少し異なるところは、クリスマス・ツリーはプラスチック製ではなく、本物のモミの木を飾るところでしょうか。
そのため、クリスマスシーズンになると、
クリスマス・ツリーのマーケットが開かれたり、
スーパーマーケットでも簡単に買うことができます。
相場は、だいたい25ポンド(約4500円)出せば大きなツリーが買えます。
クリスマスシーズンが過ぎると、マンションのゴミ置き場などには、山盛りのツリーがどっさり笑
いつも、これは不法投棄じゃないの?と不思議に思っていましたが、きちんと回収してくれます。
ちなみにクリスマスツリーは、クリスマスから12日以内に処分しないとその年はいい年にならない、という言い伝えがあるんですよ。
まるで日本のお雛様みたいですね。
今年はみなさんも、思い切って本物のモミの木を飾ってみてはいかがでしょうか!?
■クリスマス・カード(Christmas Card)
イギリスでは、まるで年賀状かのように、クリスマス・カードをお友達に配ります。
たくさんのお友達や親戚に送るので、カードショップには大量のクリスマス・カードが売られています。
”Have a wonderful Christmas!”とメッセージと、家族の写真を添える方も多いです。
もし興味がある方は、冬休み前にお友達に渡してみてもおしゃれかもしれませんね。
■クリスマス・マーケット(Christmas Market)
クリスマス・マーケットと言えばドイツが有名ですが、イギリスでも色んなところで、クリスマス・マーケットが開かれるんですよ。
出店には、クリスマスの飾りやキャンディ、子供用のおもちゃなどがたくさん並んでます。
また、大人向けには温かいワイン(mulled wine)や、クリスマスにちなんだ簡単な食事ができるお店もあったりします。
子供はもちろん、大人も見ているだけでワクワクしちゃいますよね!
ポチッと応援してくださると嬉しいです!
❒息子は買ってもらって大興奮!ペッパピッグ好きならぜひどうぞ!
次回は、(2)クリスマス当日はどう過ごすの? について書いていきます。お楽しみに!

イギリス流クリスマス(2)
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