おもちゃの貸し借りは “Share” と表現。
英文化の遊びを理解しよう!

バイリンガルになろう

こんにちは!

毎回「Peppa Pig(ペッパピッグ)」の使えるフレーズを日本語訳する度に、これは使える!これはみんなに知っていて欲しい!といった具合に、結構楽しみながら文章をピックアップしています。

次回は、「George’s Friend」でジョージがウサギのリチャードと、公園で遊ぶお話を取り上げる予定ですが、その前に。。。

ペッパピッグのお話を日本語訳しているうちに、日本人とイギリス人の違いを見つけて、別途記事にしてご紹介したいなと思いました。

 

「George’s Friend」の日本語訳を掲載する前に、2つについて記載しますね。

(1)おもちゃの貸し借りは “Share” と表現。英文化の遊びを理解しよう!

(2)Parkの語源とは?言葉の歴史を理解して子供に教えよう!

 

今日は、「おもちゃの貸し借りは “Share” と表現。英文化の遊びを理解しよう!」です。

 

おもちゃの貸し借りを”Share”と表現。
英文化の遊びを理解しよう!

■小さい子の1番のトラブル?おもちゃの貸し借り

日本に帰国してからは、もちろん子供たちのお友達は全員日本人です。

しかし、私たちは英語で話すため、友達の前でも子供と英語の時もあります。

 

そんな時に、時々お友達のお母さん、ママが英語で話そうと頑張ってくれます。

時には、うちの子供にも英語を話させたいと、「タケシくんと遊んで欲しい。」という具合に積極的なお母さんもいます。

英語で話す子を積極的に受け入れるお母さん達は、優しいし感謝しています。

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しかし。。。子供とお母さんが話している時によく聞くフレーズで、決して間違っているとは言い切れず、辞書的には正しいんだけど、でも自然な英語ではないものがあります。

その点について今回はお話しますね。

 

■おもちゃの貸し借りは、英語で ”Share” と言おう

日本人のお母さんは、おもちゃを子供に共有させる時、

「貸してあげて。」

「貸して。」

「次借りたら?」なんて言いますよね。

 

実は、英語はそんな「誰かに貸してもらう」「誰かから借りる」なんて考えなくてもよくて、”Share” という言葉を使えば成立するんです。

 

例えば直訳してみるとわかるんですが、英語では誰も使っていない言葉になります。

「おもちゃ貸してあげて」であれば、

”Can you lend the toy?”

「おもちゃ貸して」であれば、

”Can I borrow the toy?”

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お母さんたちがよくそう言っているのを聞くのですが、確かに間違いではないんです。

でもそう言うのではなく、おもちゃを貸してあげる方も、おもちゃを貸してもらう方にも、声がけは一緒で良いんじゃないかなぁと思います。

それはこのフレーズ。

”Can you share with your friends?”

「誰のもの」よりも、おもちゃを一緒に使って遊ぶことを意識して、子供たちには ”Share”「共有する」という言葉を使います。

 

または、”Let’s play together.” 「一緒に遊ぼうね。」と声がけする方が自然でしょう。

 

■ ”Share” は「共有する」という意味。。。のはずですよね?

最近は、欧米の言葉もだいぶ入ってきて、”Share” という言葉も、普通に使いますよね。

”Share” は「共有する」という意味で、「見せてあげる」という意味ではないのは、皆さんご存知のとおりです。

 

ただ、時々間違った理解をしている人がいるなと思うことがあるんです。

息子に、”You have to share those toys with ◯◯ -chan.” なんて言うと、

その子のお母さんが、「じゃあ、タケシくんに使っているところ見せてあげてね。」と言いました。

その時に、なんだかタケシがおもちゃをシェアできなくて、側でお友達に見せてあげることしかさせていないみたいだなぁ、と違和感に感じたんです。

他の友達と遊んでいる時も、他のお母さんがそういう意味の声がけをするので、「うちの子、シェア不得意なのかなぁ。」となんとなく思っていました。

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そして最近気づいたのが。。。

もしかすると、シェアは「共有」ではなく、「見せる」という意味に捉えているのでは?

そしてそれは、もしかしたら Facebook の影響かな?とも思ったんです。

初めは共有するを「シェアする」と使っていたはずが、だんだん情報を一方的に「見せられる」ように感じて、「見せてあげる」と勘違いするようになったのかな?と理解しています。

 

確かに、Facebook の使い方が外国人と日本人で明らかに差があると感じることはありました。

外国人はお気に入りの記事や絵、サービスをよく ”Share” しています。

自分の近況報告よりも、世間の情報をみんなと共有する目的で使っていることが多いと思います。

しかし、日本人は自分の報告がメインの方が多く、”Share” というより、”Tweet” の役割を果たしているのかもしれませんね。

Facebook の使い方はもちろん自由ですが、”Share” は「見せる」ではなく「共有する」という意味なんだよなぁ、と改めて実感した経験でした。

 

■次に借りる、順番に使う、ということを子供に言うならば。

とは言っても、子供に常に「一緒に遊ぼうね。」「共有しようね。」なんていうのはなかなか難しいですよね。

もし「順番で使おうね」という意味で子供教えたいのであれば、”turn” を使った声がけが良いと思います。

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”It is my turn. You are next.” 「今は僕の番ね。君は次。」

“Next is your turn.” 「次は君の番ね。」

“Can I use it after you?” 「君の次に使っていい?」

“Can I use it next?” 「次に使っていい?」

 

また、「借りる」という言葉を表現するならば、”use” が自然かもしれません。

あまり、”borrow” って使っている人がいないなと感じたことがあります。

図書館で本を借りる時も、いつも

”Would you like to return it or would you like to take it away to home?” 「返却しますか?それとも持って行きますか(もう一回借りますか)?」

と聞かれていました。

なぜでしょうか。。。”borrow” は少し仰々しいのかもしれませんね。

もしなぜかわかる方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さい!

 

ちなみに、もう一度同じ本を借りたい時は、“I’d like to keep it.” や “I’d like to renew it.” が自然でしょう。

 

■おわりに

いかがでしたか?

物の貸し借りだけで、英語と日本語では、言葉の使い方にこんな違いがあります。

とても面白いなぁと思うと同時に、辞書からは学べない自然な英語を子供には学んで欲しいなと思います。

 

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あくまでも、自分の子供のためになるか?だけを考えた場合の意見です。

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