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みなさんこんにちは!
イギリスのみならず、キリスト教の国における年間三大イベント(勝手につけましたが)と言えば、クリスマス、イースター、そしてハロウィンではないでしょうか。
毎年9月中旬になると、日本ではハロウィンのコマーシャルやスナックなどが売りだされ始めますよね。
イギリスでも早ければ8月末頃には既にハロウィンの準備で、スーパーなどが飾り付けされたりします。
今回は2回にわけて、そもそもの由来に関するちょっとした歴史、当日どのようにイギリス人の子供たちが過ごすのか、そしてハローウィン当日使える英語フレーズについて書いてみました。
ハローウィンって何?
由来やかぼちゃの出現、仮装する理由とは!?
■ハローウィンの歴史、由来は?
もともとは2000年以上前に今のイギリス、アイルランド、北フランスあたりに住んでいた、古代ケルト民族(Celtic)のサウィン祭(Samhain)が起源と言われています。
サウィン祭は毎年10月末日に行われるのですが、この日に幽霊がこの世へ戻ってくると信じられていたそうです。まるで日本のお盆ですね!
また、古代ケルト民族の後イギリスを制覇したローマ人はキリスト教でしたが、1000年頃に11月2日を All Soul’s Day(死者の日)と決めたそうです。もともと11月1日は All Saint’s Day(諸聖人の日)というのを祝っていたのですが、サウィン祭をキリスト教の祭事と同化・浸透させるため、11月2日にも同様の日を設け、同じようなこと(仮装など)を行っていたそうです。
その習慣もあって、11月1日の All Saint’s Day の前日、つまりハロウィンにあたる10月の最終日を All Saint’s Day Eve(諸聖人の日の前日)と呼ぶようになりました。
ではなぜハローウィンと呼ばれるか?これは諸説ありますが、一番有力とされるものをご紹介します。
11月1日のAll Saint’s Day を、昔はAll-hallows もしくは All-hallowmas と言っていたようで(中世英語で Alholowmesse は All Saint’s Day だそうです)、All-hallows Eve (諸聖人の日の前日)がなまって Halloween となった説が有力みたいです。
調べてないのでこれはあくまでも想像ですが、クリスマス(Christmas)も終わりに mas がつきますが、もしかしたら中世英語で mas は〜の日、という意味なのかもしれませんね。
■なぜ仮装をしたり、かぼちゃを飾ったりするの?
さて、ハローウィンと言えば何と言っても仮装ですよね。(もちろんお菓子もですが!)
この仮装の原点として考えられるのはやはり古代ケルト民族のサウィン祭で、このお祭りの時にはみんな動物の仮面や毛皮を着て祝ったそうですよ。
仮装することによって、悪霊を寄せ付けないようにするためだったようです。
また、Jack-o-lantern(ジャック・オー・ランタン)と呼ばれるかぼちゃのランタンですが、これは一体どこからきたか、皆さんご存知ですか?
サウィン祭では、2つの理由からカブ(Turnip ターニップ)をくり抜いて明かりをともしていたようです。1つは自分の知っている幽霊をちゃんと導くためと、他の悪霊を追い払うために使っていたようですよ。
これがアメリカに渡ってからかぼちゃが使われるようになり(アメリカではかぼちゃがよく採れるので)、日本のみならず欧州でもその影響が大きく現在に至るようです。
ちなみにイギリスでは、未だにカブをくり抜いてろうそくを灯している家もありましたよ!昔からの伝統を守っているのかもしれませんね。
■Jack-o-lantern の伝説とは?
カブまたはかぼちゃランタンの名前は Jack-o-lantern ですが、アイルランドに伝わる伝説がもととなったそうです。
昔々、Stingy-Jack(スティンジー・ジャック。直訳でせこい、けちなジャック)という男がいた。
ある時ジャックは悪魔と一緒に飲みへ行った。
(名前の通りせこいジャックなので)お酒代を払いたくないがために、「悪魔を含めた自分たちのお酒を買うために」と悪魔を騙して、お金に変身させた。
悪魔がお金に変身した瞬間ポッケの中にしまったが、そのポッケには十字架のレリーフが入っていたため、悪魔は元の姿に戻れなかった。
1年の間ジャックにつきまとわない+ジャックが死んでも生き返られるよう魂を地獄に送らない、という約束のもと、ジャックは悪魔を元の姿に戻し放った。
1年後ジャックと悪魔は再開するが、またジャックは悪魔を騙して今度は木の上の果実を取るように言った。
悪魔は木の上へ登ったが、そこには十字架のマークが刻まれた木の幹があった。
それがゆえに悪魔はまたしても木の上から動くことができず、今度は10年の間ジャックを構わない、という約束をして放たれた。
ジャックは間もなく死んでしまうが、こんな悪事を働いている人はもちろん、天国になんて行けない。神様がそれを許さないからだ。
では地獄はどうか?悪魔はジャックとの最初の約束を守って、魂を地獄にも送ることをしなかった。
地獄にも天国にも行けないジャックの魂は、どちらでもない暗闇の中をさまよい続けることになる。
その暗闇には燃えるひとかけらの炭があったが、ジャックはそれをくり抜いたカブに入れ、それ以降この世の闇をさまよい続けているとさ。。。
突っ込みどころは色々ありますが(笑)、この話が元で “Jack of the lantern” (ランタン持ちのジャック)という名前から、短い言い方になって “Jack-o-lantern” となったようですよ。
■おわりに
いかがでしたか?
イベントごとを純粋に楽しむのも大事ですが、その背景を知っているとより楽しめるのではないでしょうか。
また最近思ったのが、3歳半過ぎてから息子がやけに “Why? Why?” と聞いてくるので、その時にきちんと答えられるとお互い嬉しいですよね。
なぜハローウィンがあるのか?という子供たちの問いかけに対して、(子供たちがわかっているか、わかっていないかは置いといて)ちゃんと返答できたらいいなと思っています。
ちなみに私の場合は歴史とかを調べていると、知識豊富になった気がして自己満足していることがありますが笑
次回はハロウィン当日の過ごし方と、ハローウィンに使えそうな英語フレーズをご紹介します!(詳しくはこちら!)
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■参考サイト
Wiki – All Saint’s Day / 諸聖人の日
❐他にもこんな記事があります!
単語にもその歴史や背景がありますよね。知っていると、きっとちょっぴり賢くなった気になれます笑

言葉の歴史を理解して子供に教えよう!
お子さんと一緒にやることがミソです!

(1)英語を話したいと思わせること
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