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皆さんこんにちは!
日本の英語教育も進み、幼少期に英語を習わせるのは当たり前になってきたと感じています。
たくさんの方が、子供が小さい頃から、耳慣れだけでも、発音だけでも、とバイリンガル保育園や英語教室などに通わせていますよね。
今回はそんな保育園や教室で受ける、英語の「授業」についてお話します。
バイリンガル保育園や幼児英語教室は、なぜ小さい子に「授業」をするのか?
■バイリンガル保育園や幼児英語教室の様子
我が家では息子の英語維持を考え、まずはバイリンガル保育園や幼児英語教室の見学に行きました。
結果、今のところ2歳半という小さな年齢で通わすよりは、家庭内で英語を教え続ける方にメリットがあると感じ、通わせていません。
とは言え、時間がある時には見学に行き続けています。
それは、バイリンガル教育がどのように行われているか、自分の教育方法は間違っていないかを常に確認するためでもあります。
また、断固として通わせないのではなく、家庭内で教える以上の価値を見つけられれば、通わせようと思っています。
個人的な感想としては、バイリンガル保育園は素晴らしいなと思います。
今時の英語教育は、先生が日本語で教えることはなく、先生が英語で話しながら教えています。
そのため、子供たちも先生が話す英語を理解しているでしょう。
英語の授業もあり、英単語も皆読め、授業にも積極的に参加しています。
また、歌、絵本、体操、ダンス、異文化に触れる時間、などなど、至れり尽くせりだと思います。
しかし、子供たちが自然に英語を話しているかというと、正直厳しように思えました。
年長クラスの子でも、うちの2歳息子と同じぐらい話せるかというと疑問です。
■どうしても「授業」になってしまう日本での英語教育
私が少し気になっていることは、日本のバイリンガル保育園には「授業」が多いことです。
英語教室に関しては、もちろん「授業」が主体ですよね。
そして、その授業も自然に英語を身に付ける、というよりは、どちらかというと勉強に近いんです。
フラッシュカードのようなものを使って、”What is this?” と順番に答えさせていったり、アルファベットを読ませたりします。
保育園児や幼稚園児相手に、「授業」っていう光景が、少し違和感を感じさせました。
イギリスにいる時も、保育園や幼稚園に見学にいきましたが、「授業」の割合が非常に少ないんですね。
しかも保護者からは「なんでこんな小さい頃からアルファベットを書く練習をするんだ。もっと他のアクティビティはないのか。」という声も多いため、一切そういった「授業」はやらないという保育園もありました。
よく考えてみると、日本の幼稚園でも園児相手に単語を順番に答えさせる授業、ってあまりないんではないでしょうか。
でも、バイリンガル保育園や英語教室は、英語を第二ヶ国語とする子供たちに英語を教えるとなると、授業は必須になってしまうんだろうなだなと思います。
家庭内で親が1人の子供に対して教えるのではなく、教室で全員の子供に英語を教えなければならないのですから、当然ですよね。
ある程度は授業で子供に英語を詰め込まなければ、子供の英語力アップに繋がらないのでしょう。
あるバイリンガル保育園の先生はこうおしゃっていました。
「保育園で何時間も英語に触れさせていても、限界があります。保護者には家で英語の本を読んだり、一緒に英語の歌を歌ったり、今日何をしたのかを英語で聞いたりをしてください、とはお願いしているんです。でも、発音を気にされている方や家庭内では日本語と決めている方も多くて、なかなかできないようです。」
■英語早期教育って「授業」を受けること?
英語ができること、とは英語の授業を理解することなのでしょうか。
日本語でいうと、公文などの学習教室に子供を小さい頃から通わせるのと似ています。
私も自分の余力があれば、公文に通わせてひらがなやカタカナだって他の子より早く教えてあげたいと思うので、早期教育は良いことだと思っています。
しかし、英語の場合だとちょっと違和感があるんです。
それは、家庭内で英語を教えていないため、すっ飛んでいるというか、ちょっと順番が違う気がするんです。
保育園側が悪いのではなく、家庭内でもっと教えなければならないなぁと思います。
私自身、はるか昔の話ですが、幼稚園児の時かなり英語教育を受けてきました。
インタナショナルスクールの合宿などにも参加していたので、結構親は頑張ってくれたと思います。
また、小学校も私立だったため、英語教育は受けた方だと思います。
でも、中学校後半、高校生になると、中学校から英語を学んだ人と英語力に大差は無かったです。
英語の成績もボチボチで、結果、リスニングも発音も有名大学に通う人達と比べれば劣っています。(私が英語できないだけかもしれませんが)
リスニングでいうならば、中学校2年頃までは満点でした。
しかし、例えばTOEFLを受けるとなると、全くできていない状況だったんです。
私が受けた英語教育も、結局は「授業」を受けて学んだ英語であり、自然な英語ではないんですね。
早期教育とは言え、「英語の授業を幼少時代に受けただけ」に過ぎなかったなぁと思います。
■「授業」が必要な英語教育。それに意味はあるのか?
バイリンガル保育園や英語教室の「授業」は、充分意味があると思います。
それは家庭内で教えられないことを、例え自然にではなくても、体系的かつコンパクトに教えてくれるからです。
イギリスに住む日本人家庭で毎日現地の保育園に通っている子と、日本でバイリンガル保育園に通っている子を比較した場合を書きます。
「話す」という意味でいうと、日本でバイリンガル保育園に通っている子の方が、充分に話せていると思います。
イギリスで現地の保育園に通う子は、いわゆる「英語の授業」は無く、練習もせずに生の英語を聞き、話す必要があります。
保育園はまだ学校ではないので、この子は英語ができないから、ここのレベルから始めようとはしてくれないでしょう。
保育園では一言も話さない、拒否反応を示している、孤立感を感じている、といったお子さんの様々な状況を聞いた事があります。
また、保育園の先生からは「家庭内で英語を少しは指導してください。」「トイレの用語もわからないのでは困る。」と言われた方もいらっしゃいました。
保育園は英語を学ぶ場所ではなく、基本的な生活や社会性を学ぶ場所です。
しかし、同じ日本人家庭の子でも小学校に通う子は、先生の指導が受けられサポートもあるので話せるのも早いです。
同じ4歳でもまだ保育園に通う9月生まれの子と、小学校が始まっている8月生まれの子の英語力の差は当然あります。(イギリスは4,5歳から小学校が始まります)
それぐらい「授業」を受けるということは、英語力を伸ばすにあたって必要なものです。
バイリンガル保育園はみんな一緒の英語レベルで、授業で手とり足取り教えてくれるので、子供にとってプラスになることは間違いないでしょう。
日本のバイリンガル保育園の「授業」は、家庭内で英語が教えられない分、必要不可欠なものだと思います。
■バイリンガル保育園や英語教室に通うだけでは足りない!家庭内が勝負
バイリンガル保育園や英語教室は、本当にたくさんのことを教えてくれるので、素晴らしいなと思います。
でも同時に、それを活用できないとまるで意味がないんだろうなぁ、とも感じています。
例えば、バイリンガル保育園に通う子の英語は話す、英語が短いと感じています。
私はバイリンガル保育園に見学に行って、必ずやることが年長さんの子供に英語で話しかけることです。
私: “What are you playing with?”
子供: “I am playing with blocks.”
私: ”Oh, can you tell me how to play with this?”
子供: ”。。。” (沈黙か日本語になる)
バイリンガル保育園に通っているだけで、ここまで話せるのは凄いことだと思います。
きちんと私が言った英語がわかっていますし、答えも返ってきます。
知らない人に聞かれたら、緊張して話せないという場合もあるとは思います。
でも知らない人に近づいてくる子って、日本語ではとりあえずお喋りなんですけどね。。。笑
お金をかけて保育園に通わせているのに、もったいないなぁと思うことがあります。
英語が話せるって、“I am playing with blocks.” までのレベルじゃ全然足りません。
”Can you tell me how to play with this?” に対して、答えられるようになって欲しいと思いませんか?
私がバイリンガル保育園に通わせる親であれば、「答えるよう言わせてくれ」と先生にお願いします。
我が家も二ヶ国語家庭内で教えているため、あえてそういう質問をします。
そして、最後まで言えるまで言わせています。
言語はリスニングだけが伸びるのでは、あまり意味がありません。
お家での練習。これって、例えばピアノを習っている子と一緒なんです。
家で練習してくる子と練習してこない子では、次第に差が出てきますよね。
ピアノは習うところの範囲がある程度決まっていて練習しますが、言語って「今日はここからここまでのレベルを教える」という教え方は、なかなか難しいと思います。
習い事は何でもそうですが、その場で全てを吸収するのはハードルが高いです。
それゆえに、家庭内で復習・練習をする機会を与えることが大事になるんですよね。
英語も同じで、声を出してコミュニケーションを取るようになれば、習わせている意味が出てくるでしょう。
さて、さっきの ”Can you tell me how to play with this?” に対する回答ですが、子供が答える内容は簡単なものでいいんです。
ちなみに、うちの息子にブロック遊びをしている時に同じ質問をしました。
”OK, Do you want me to make something? I will show you how to do this. We have to built up blocks like this, like this. I am going to make it higher and higher. See? We’ve got to be careful and walk around the blocks. Shhh! Quietly… Gently….Slowly…”
こんな感じで、間違えてもいいから、とにかく話すことが重要ですよね。
遊ぶ時の英語フレーズ集はこちらから↓ぜひ家庭内で使ってみてください!

■家庭内で英語を話すってどうやって?バイリンガル育児とは?
我が家は共働きの家庭ですが、子供と接する時間は日本語と英語を両方話しかけるようにしています。
そのため、少々騒がしいことは承知で、両方の言語でしっかり話しかけ、絵本も両言語で大量に読んでいます。
例えば話しかける質問は、
”What did you do today?”
”How was it?”
“How did you feel when….?”
“Why did you do that?”
などなど。
保育園、幼稚園、英語教室では、1人1人に対してこのような質問はしてくれませんよね。(もちろん、マンツーマンに通われている方は別ですが)
10人以上いる中で1人1人相手にするには、先生たちにだって限界があります。それは日本語の保育園でも同じことですよね。
でも、家庭内であれば10分で終わる会話だし、決して無理なことではないと思います。
お子さんが回答やお話に詰まるようであれば、ぜひサポートしてあげてください。
もしくは、英語の先生などに積極的に聞いてみてもいいかもしれません。
また、もしサポートする英語がわからなかったら、このサイトでどんどん質問をして頂いても構いません!(できる限り、頑張ってお答えします笑)
もし、家庭内でやっぱり難しいという方は、併せてオンライン英会話をオススメします。
先生にこのような質問を毎日してもらうことが、英語力アップの近道だと思いますよ!
■おわりに
いかがでしたか?
幼児に「授業」はちょっと不思議な感じもしますが、でも英語を外で習得する上では、やっぱり必要不可欠なことなんですよね。
いわゆる座学のような形だと、子供たちも退屈してしまうでしょう。
なので、今は色々と教える側も工夫しているようですし、「授業」という感覚無しに楽しく学べていける環境がありますよね。
ただ1点、授業はもちろんですが、それに加えてやっぱり大事なのがお家での会話かなぁと思います。
これからも我が家では英語・日本語を両方話しつつ、バイリンガル育児をしていく予定です。
お家で英語を話したり教えたりする大切さについては、また別の機会にお話しようと思います。
皆さんのお家では、英語・日本語どのようなバランスで会話をされていますか?
もしよければ、ご自身の体験談も踏まえて教えてくださると嬉しいです!
■親が英語が苦手だと思っていても、ぜひチャレンジして欲しいです!

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