【小学3年生は英語必修化!?】
バイリンガル育児中の日本人家庭でも反対する理由

バイリンガルになろう

バイリンガル育児、英語で子育てをされている方は、どんな意見や視野を持って育てているんだろうか?と最近思うようになりました。

私はイギリスへ赴任する主人についていったのですが、ロンドンがあまりにも国際化されていることにカルチャーショックを受けました。

それをきっかけに、子供には英語を教えなければならない、と強く感じるようになったんです。

そのため、多分日本にずっといたら、バイリンガル育児や英語で子育てをすることなんて、思いつかなかったと思います。

そこで、日本でバイリンガル育児や子供を英語で育てている方々は、どういうきっかけで子供に英語を教えようと思ったのか、知りたいなぁと思っています。

もし、お時間があればコメントに書き込んでください!皆さんの英語に対する思いや、育児の方法などを勉強できればと思います。

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さて、今回はこんな記事を見つけました。

「小学3年生からの英語「必修化」

反対は約半数「まず日本語を」…J-CAST調査」

小学3年生からの英語「必修化」 反対は約半数「まず日本語を」...J-CAST調査
2020年の東京五輪に向け、小学校における英語教育の議論が活発化している。文部科学省は20年までに、現在小学5~6年生で必修化されている「外国語活動」を3~4年に引き下げ、5~6年生の英語を正式教科化することを目指している。「早くから英語に触れさせることには賛成」も外国語の取得は幼いほど早いと言われているが、日本語習得...

この記事は、2020年までに文部科学省が英語の授業を小学校3年、4年のカリキュラムに組み込むことに賛成か反対かを書いているものです。

なぜ反対が多いか、といった詳しい分析は書かれていませんでした。

しかし、反対は約半数49.1%と非常に高い数字です。

たくさんのバイリンガル幼稚園、保育園がある今の時代に、反対が約半数?!と少し驚きました。

 

私もこの記事を読んで考えたのですが、あくまでも「学校教育の一貫」としてとらえた場合は、英語を促進するという意味で「賛成」です。これについては次回お話します。

。。。が!「バイリンガル育児をしている親」という立場で考えた時、その教育の質は高いものなのか?小学校3年、4年以降のケアはどうなっていくのか?といったことを考えると、英語授業の導入は「反対」です。

 

今回は、なぜバイリンガル育児を行っている家庭でも、学校での英語教育は反対なのか?についてお話したいと思います。

 

【小学3年生は英語必修化!?】
バイリンガル育児中の日本人家庭でも反対する理由

■英語の影響で正しい日本語が話せない!は間違い。

最初は、この記事で反対が半数であり、「まずは日本語をしっかり学ばせるべき」という理由で反対であると読み、「えーーーーーー!」と驚きました。

この意見には、多分日本人としての自覚、日本人文化への理解、日本語と英語がどっちつかずの状態になることを危惧して反対と述べているんでしょう。

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でも、「まずは日本語をしっかり学ばせるべき」という理由で反対の方々に伺いたいのが、(多分、このブログを読んでくださっている方に反対派は少ないと思いますが笑)

 

日本語だけを学んだ子供たちが、漢字をきちんとかけますか?敬語をきちんと使えますか?

 

ということです。

私の考えは日本語だけを教えても、日本語・英語の両方を教えても、日本語をきっちりできる子はできる、できない子はできないと思っています。

それは、どんな環境であっても、日本語・英語をきちんと教えているか?それにつきます。

 

例えば我が家の英語が強い2歳児。

未だに甘えん坊なので、「だっこ!だっこ!」とよく言ってきます。

私はいつも「だっこしてください。か、だっこして。でしょ?」と直します。

このように、親もしくは学校がちゃんと言語を教えていれば、子供が英語の影響で日本語をしっかり学べない、という自体には陥らないと考えます。

 

もし、日本語が変になる子というのは、ルー大柴のように混ざった子を指しているとします。

そうであれば、「大丈夫!小学校で少し英語を学んだぐらいでならないよ。」と感じています。

 

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うーん、でも私自身お恥ずかしい話、中学校の時など、英語を勉強し始めて調子に乗っていた時期がありました。

その時、「アウチ!」「ちょーグットじゃない?」「オーマイガーッド」など使っていたことがありました(今考えるとヒドイですね笑)。

自分自身も理解できませんが、このように話すのがかっこいいと思っていたのでしょう。。。

でも、私自身の頭の中はもちろん日本語で、それをあえてやっていたところはあります。

小学校で少し英語を学ぶ程度なら、それぐらいの影響だと思います。

言葉に英語が出てきても、頭の中は絶対に日本語なので大丈夫でしょう。

 

「日本語をしっかり学ばせる」というのであれば、世の中で指摘したい日本語ってありませんか?

例えば、自分の夫を「旦那さん」「旦那様」と呼ぶこと。妻を「奥さん」と呼ぶこと。

極端に言えば、母親のことを「ママ」と呼ぶのは、ちゃんとした日本語なのか?!

などなど。。。そんなことを言い出したら、きりがないですよね。

 

正直、言語はみんなそうだと思っていますが、どんな日本語でもみんなに伝われば良いんです。他の人と会話ができれば良いんです

完璧な日本語を話せる人なんて、日本人ですら少数なんだから、と思っています。

こういった理由から、「まずは日本語をしっかり学ばせるべき」という意見には反対です。

 

■中途半端な英語教育はいらない!

前置きしますが、あくまでも「自分の子供だけのことを考えると」です。(すごい自己中な意見ですが笑)

中途半端な英語教育であれば、私の子供には必要ないと思っています。

だって、それほど子供に悪影響なものはないですからね。。。

 

では、中途半端な英語教育とは何を指すのか?

私が考える「中途半端な英語教育」を3つ書いていきます。

 

1. ネイティブではない先生が、英語を教える授業。

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時々ネイティブの先生が英語を教えに来る程度であり、主担当の先生が留学経験もない日本人であれば、授業をやる必要は全くないと思います。

 

私はイギリスにいたため、帰国子女のお子さんのあるあるをよく聞きます。

「英語の先生の発音が悪すぎて、聞き取れなかった。」

「イギリス英語を話しているだけなのに、先生にアメリカ英語に直させられた。」

1番子供が可哀想だなと思ったことが、

「子供が日本人の先生に合わせて、わざと英語の発音を悪くして話している。」

という話です。

 

バイリンガル育児を真剣にやっている我が家としては、子供のやる気を失くす原因にもなるし、中途半端な先生が行う英語教育はやめて欲しいなと思っています

 

2. ずーっと同じ英語の授業で、前に進まない授業。

私自身、私立小学校に通っていたので英語の授業が週3回ほどありました。

でも、やっていることは小1から小6までレベルとしてはそんなに変わりません。

 

教科書は毎年変わりますが、週何度かの授業で、宿題もそんなになければ、授業も頭に入って来ないです。

そのため、どうしてもずっと同じようなことをやっているんですね。

小1と小6でどう成長したかというと、英語の単語数が少し増えたぐらい。

でも、そんなもの中3にもなれば、中1から英語を学んだ人と同じ単語数です。

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私が嫌だと思うのは、コミュニケーションだと称して、ずーっと

“How are you?” に対して  “I am fine. Thank you, and you?” と答える練習。。。

”I am fine.” の他にもちろん、バリエーションは学びますよ。

でもその程度の英語をずーーーーーとやること。

 

私が目指しているバイリンガル育児とは目的が違うんです。。。

私が受けた小学校での英語は、「英語に親しみを持つ」こと。

私が目指している英語は、「英語でコミュニケーションをとる・会話する」こと。

 

私立小学校に通って英語をずっと学んでいましたが、英語の授業から「英語を学んだ!」とは全く感じていません。

英語のマニュアルを学んだだけだ、と感じています。

 

3. 子供たちの精神年齢に合った英語を教えない授業。

例えば、英語の授業で “How are you?” に対して “I am fine. Thank you, and you?” のバリエーションを教わることで、子供は話したいことが言えるようになるでしょうか?

”I am good.  I got a lot of fun today, but I got tired a little bit.  I played with jumping up and down with my friends.”

「元気だよ。今日はとても楽しかったけど、ちょっと疲れた。友達とジャンプして遊んだんだ。」

ぐらいは、小学校3年生であれば(英語を学校で教わっているのであれば)答えて欲しいです。

だって、日本語だったら話せる内容なのに、マニュアル化された英語の授業を学んだせいで、英語の世界が止まってしまうんです。

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よく5、6歳の子供を持つイギリス人のママが言っていたことがあります。

「うちの子は絶対にナーサリーソング (nursery songs) は歌わないのよね。ナーサリーソングを歌うのは、赤ちゃんだからというの。」

ナーサリーソングとは、”If you are happy and you know it.” “Head, shoulders, knees and toes.” などの簡単な英語の歌を指します。

 

当時はそんなものなんだなぁと思っていました。

でも、確かにうちの2歳の息子も、最近さすがに飽きてきたらしく、ナーサリーソングのような歌は妹用の歌と思っているようで、妹に「歌ってごらん?」なんて言っています。

 

年齢に合ったものを子供が好むのは、アニメや本も同じです。

見るアニメもペッパピッグがオススメ!と何度もこのブログに書いてきました。

【特集】お家でバイリンガル育児!
 Peppa Pig(ペッパピッグ)のススメ
日本ではアンパンマンが人気ですが、イギリスでは「Peppa Pig」が子供たちに大人気のアニメです。ブタの家族を中心とした日常の生活がお話になっています。主な登場人物は主人公のPeppa(ペッパ)とその家族で、弟のGeorge(ジョージ)、...

でも、うちの息子が今ペッパピッグに興奮するかといえば、ブームはちょっと去った感じです。

どちらかというと、”Thomas and friends” や ”Bob the Builder” など少し長めでレベルが上がったアニメを見ています。

あ、レベルというのは、アニメの英語のレベルではありませんよ。精神年齢が上がった、というレベルです。

 

イギリス人のお友達も同じだったなぁと、お誕生日会に行った時に感じました。

2歳児のお誕生日会に行った時は、「またペッパピッグか?!」というほどデコレーションはペッパ一色だったんです。

でも3歳児のお誕生日会は、女の子はプリンセスになったり、男の子は車などのアニメになったり、趣味が違ってきてました。

 

年齢によって、好きなアニメ、歌、本は違います。

それと同じで、その子の年齢に合った内容の英語を教えてほしいなと思っているんです。

なので我が子にとって、小学校で英語を教えることは、大きな進歩にはならないと感じました。

むしろ、懸念しなければならないことが多すぎて、少し心配になっています。。。

 

■これってモンスターペアレンツ?!

上に挙げた3つのような理由から、中途半端な英語教育であれば私は反対です。

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さて、少し話は変わりますが、こういった意見をブログに書くのは、自由だと思っています。

 

でも、例えば息子が英語ができる状態で小学校に通いだし、担当の先生に今回の記事と同じようなことを言ったとしますよね。。。自分で書いててなんですが、この行為はハッキリ言ってモンスターペアレンツに値するんだろうなと思います笑

 

これって、算数や国語など他の教科でもある、「塾でもっと難しいものを学んでいるんだから、学校で学んでいることがつまらない。もっとレベルを上げてくれないか?」と言っているのと近いように聞こえますよね。

 

ただ算数や国語と英語とでは、ちょっと違うことがあります。

算数や国語は、何十年もかけて文部科学省が考えて、子供の年齢に合わせて作り上げたプログラムです。そのため、「うちの子、塾で先にやっているからレベルを上げてくれ」と言われても少し難しいですよね。

 

一方で英語は他国の言語を学んでいます。

ネイティブの子供は赤ちゃんの頃から自然に身につけているものを、小学校3年という年齢から教えなければならないんです。

算数と比較すると、算数は九九を学んで、九九がどのように活用できるのかを、数年かけて学ぶことができます。

つまり、きちんとステップがあるんですよね。

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でも、英語を学校で学んだ場合、学校で活用できる場所ってありますか?

算数に置き換えると、九九を学んで活用する場所がない状態に近いと思います。

九九じゃなくても、例えば高校時代に習ったサインコサイン?なんて、活用する場所がないから、覚えてもいないですよね?それと一緒です(って私だけでしょうか。。。?)

これは、さっき反対の理由に挙げた中途半端な英語教育の1つの例でもあるでしょう。

 

「うちの子、家で英語を話しているからレベルを上げてくれ」と言ったとしましょう。

でも、レベルって何?という話ですよね。

日常的に話している言葉に対して、「レベルを上げて勉強する」って難しいなと思います。

本来であれば、会話は自然と身につけていき、学校ではそれに加えて読み書きを学ぶものだからです。

言うのであれば、「レベルを上げた勉強をしてくれ」ではなく、「子供に活用する場所を与えて欲しい」が正しいでしょう。

 

■おわりに

言語を教える側も学ぶ側も、本当に難しいなぁと思います。

 

今回、私が小学3年生英語必修化を反対する理由を記載しましたが、私が伝えたいこと、ご理解頂けたでしょうか。。。?

皆さんの意見も伺ってみたいので、ぜひコメント欄に残してください!

 

また最初に書きましたが、あくまでも「学校教育の一貫」としてとらえた場合は、英語を促進するという意味で、英語の授業必修化は「賛成」だと考えています。

それはまた、次回記載しますね!こちらの記事です!(2016年1月20日水曜 追記)

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コメント

  1. Ninja より:

    小学校の授業は、社会に出る前に、世の中にどんな事があるのか広く浅く、とりあえず適当な知識を入れる場所であって、専門的にどれを伸ばし、どんな分野に進むかは本人の興味の先にあると思います。

    英語に限らず、数学者や、スポーツ選手や、歌手や、学者、科学者、歴史学者、経営者やサラリーマン・・・、どんな分野の人も、それは小学校教育の結果(成果)ではありません。

    • Ellie(管理者) より:

      Ninjaさん、コメントいただきありがとうございます!
      おっしゃるとおり、小学校では色々なものに興味を持って、どんどん取り組んで欲しいですよね。
      Ninjaさんもブログ書いているようなので、ちょくちょくおじゃまさせてください!
      これからもよろしくお願いします!

  2. 辰子 より:

    「どういうきっかけで子供に英語を教えようと思ったのか、知りたいなぁと思っています」というのを受けて、私の英語育児の考えをコメントします。

    最大の理由、きっかけは、3.11の大震災です。
    あの日を境に日本は変わってしまったと思っています。
    情報隠蔽・操作がひどくなり、食の安全、ひいては命をつなぐことそのものが危うい。
    日本には住めないと判断せざるを得ない日が来ることが、かなり現実的な状況としてあると感じています。(すでに日本には住めないと判断して海外移住されてる方も多いと思います)

    日本語も日本文化も子供達に受け継いでいきたいですが、命あっての物種、孫の国籍が異なることも覚悟しています(まだ息子は2歳ですが・・)
    日本語が絶滅言語になるとしたら、それは本当に悲しいことですが。少子化が猛スピードで進んでいる現在、あり得る将来かもしれません。

    こちらの私のブログにも「子どもに英語を身につけさせる理由」を書きました。
    http://blog.tatuko.com/otosigo/2017/02/1730/

  3. あい より:

    こんばんは、あなたは言葉なんて伝わればいいと思っているようですが、それは親友や家族とのコミュニケーションならいいかもしれません。しかし、人間は社会的動物なので大人になったら働き、様々な人とコミュニケーションをとらなければいけません。ここで正しい日本語、論理的で明瞭な言葉で話さないといけませんよね?
    私は小学校での英語必修に反対ですが、理由として、言語形成期に達していないこと、英語だけ勉強しても意味がないからです。例えば英語だけ話せるスキルが日本人がアメリカで働こうとしたら、レジ打ちか清掃しかないでしょう。当然ですよね、英語しか話せず、プログラミングも出来ず、資格も無いのですから。大事なのは英語ではなく本人のスキルです。私は英語教育を無くせとは言ってません。ただ比重を落とした方がいいと思います。
    本人がどのような職業に就きたいのか。学者だったり翻訳家だったら必要になるでしょう。英語、英語というのではなく、まずは本人のスキルを身に付けることが最優先だと思います。

    • Ellie(管理者) より:

      あいさん、コメントありがとうございます^^
      私は決して「英語ばかり」という教育をしているわけではないですよ〜。
      子供には日本語でも話していますし、読解力も大事だと思うので公文にも通っています。
      息子は今4歳ですが、ひらがな、カタカナも書けますし、先月からは漢字も習い始め、全国何位という順位ももらってきました。
      英語は家でやっているのでアルファベットなどは習っていませんが、自分で少しずつでも単語を書けるようになってきています。

      スキル優先、もあくまでも一つの育て方ですよね。
      私は英語もスキルの一つだと思っているので、勉強だけでなくスポーツなど色々含めて、
      小さいうちからやっていて良いことはあっても悪いことはないと信じています。

      色々な考え方の人がいるので、これからも頑張ってください!

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